林真理子さんの新書「成熟スイッチ」を紹介します。
日本大学の理事長も務めていらっしゃる林さんが現在どんな生活を送られているかもわかりますよ。
作者や出版社は?
日大の理事長から文学賞の選考委員まで、もちろん作家業も大活躍の林真理子さん。
お忙しい中でも新刊を発売されているのが素晴らしいですね。
こんな人におすすめ!
「大人」って一体何だろうと疑問に思っている
昨日よりも今日、成長した自分でありたい
成熟した大人になりたい
私は林さんの人生についての考えが知りたくて手に取りました。
読んだきっかけ
もともと林さんの読みやすい文章が大好きなのですぐに「買おう!」と決心しました。
本の内容は?おすすめポイントは?
林真理子さんの「成熟とは何?」を問うエッセイです。
本書では成熟を4つのテーマに分類しています。
どの章も読み応えがあって面白いので、順番に全部読むことをオススメします。
林さんの文章はとても読みやすいのであっというまに読めますよ!
特に印象に残ったところをご紹介します。
お礼状を書こう
現代はメールやSNSでやり取りをすることが多い時代ですので、お手紙をいただくと心に残るのではないでしょうか。
手紙は相手にとって印象深いですしきっとうれしい気持ちになると思います。
そういえば、以前引っ越しのお知らせを直筆のハガキで送った時に友人に喜んでもらえたことを思い出しました。
私もお礼をする時には積極的に手紙を書こうと思いました!
会社員のススメ
林さんは次のように会社勤めを勧められています。
・ほんの2~3年でも良いので会社勤めをしたほうがいい
・組織に所属した経験があったほうがいい
その理由は、人間力が鍛えられるからとのことです。
同意見です。
組織の中で学べることってたくさんあるので、会社員の経験はしておいたほうがいいのではと思います。
学べることの例を挙げてみますと、
…ここに書ききれないぐらいたくさんありますね。
学びは自分の財産になります!
私自身が会社勤めで学んだことについても書いてみました。
私が勤めていた会社では、上司や同僚へのお茶出しが女性事務員の業務でした。
最初はお茶の淹れ方もよくわからず「面倒だな」と思っていましたが、会社勤めに慣れた頃には好きな業務になっていました。
お茶を出した時に「ありがとう」「お疲れ様です」「おいしかったよ」…と少しだけ言葉を交わす、それだけで心がほんわか温かくなります。
ルーティンワークを毎日丁寧にこなすことで信頼感が生まれます。
お茶出しはコミュニケーションの一環でもある大事な仕事なんだなと気づくことができました。
自分のためにお金を遣おう
ただし、自分が好きなことに遣うお金は、遣ったぶんだけ返ってくると思っています。
成熟スイッチ
林真理子
林さんはバブルの頃に着物を買った経験が時代小説を書く時に役に立った、とのことです。
私のことで言いますと、本を買うお金はケチらないようにしています。
本を読んで得られた知識や思考力はプライスレスと考えているからです。
そして、この読書ブログを書くことで本の良さを自分以外の人にも共有できます。
いいこと尽くしです!
感想
林さんはポジティブで行動力のある方
林さんは、日本大学の理事長に就任することになった時にネガティブなことはいっさい考えなかった、ポジティブな妄想をしていたとのことです。
この前向きな思考が林さんの行動力の源になっているのではないでしょうか。
自分にやってきたチャンスをつかむためにはこの林さんのような行動力が必要だと思います。
歳を重ねるのが楽しみになる
本書の帯コメントに『「昨日とは少し違う自分」へ』とあるように、この本の最たるテーマはこれだと思います。
次のように考えることで、明日を生きるのが楽しみになります。
・明日は何をしようかな
・明日はいつもと違うことをしよう
・ずっと作りたかった料理に挑戦しよう
・いつもと違う場所に行ってみよう
アンチエイジングと言われる昨今ですが、歳を重ねるのって素敵なことなんだよとこの本は教えてくれています。
歳をとる、老いるという言葉はネガティブに聞こえるかもしれません。
若い時のように体が動かしにくくなったり、疲れやすくなったりとネガティブな側面は確かにあります。
だけど歳を重ねるって「明日を生きること」の積み重ねなんですよね。
そして、いろんな人や物事への許容範囲も広くなって生きるのが楽になります。
そう考えると、歳を重ねることが素敵なことに思えてきます。
真理子先生、大事な気づきをありがとうございます!