今回は能町光香(のうまち・みつか)さんの、「気がきく」人の習慣について書かれた本をご紹介します。
こちらの本は、20万部突破したベストセラーでもあります。
作者や出版社は?
作者の能町さんは、10年間一流企業のエグゼクティブ秘書として勤務された実績があり、
現在は株式会社リンク代表取締役、人材育成コンサルタントとしてご活躍中です。
これまでの経験をもとに、多数の著書を出版されています。
こんな人におすすめ!
周囲の人と円滑なコミュニケーションをとりたい
常識やマナーを身につけたい
本書を読めば「気がきく」人とはどんな人なのか、よくわかりますよ♪
読んだきっかけ
「私は気がきかない?」-言葉の呪縛
私は昔から家族に「気がきかない」と言われることが多く、あまりに言われすぎて「気がきく」「気がきかない」という言葉が苦手になってしまいました。
ついには、『「気がきく」って、自分に都合が良い人のことを指しているんじゃないの?』とひねくれた考え方になってしまう始末でした。
そんな私でしたが、学校や職場で気づかいの上手な人の心配りに感動して、「この人気がきくなあ」と思うことが何度もありました。
そして、「気がきく」と思った人に対しては感謝の気持ちでいっぱいで、自分にとって都合が良いなんて全く思わないことに気がつきました。
私は「気がきく」って言葉から逃げているのかもしれない。
このままではいけない…!
考え方を変えよう-コンプレックスから解放されたい
「気がきかない」と言われ続けたことがコンプレックスで、長年「私は気がきかない人間なんだ」と思い込んでいました。
だけど、人は変わることができます。
気がきく人に少しでも近づきたい!
言われた言葉は横に置いておいて、「気がきく」人に近づく努力をしよう。
このように考え方を変えることができました。
そんな時に本屋でこちらの本を見つけて、すぐに購入しました!
本の内容は?この本を読んでわかること
どんなことが書いてある?
この習慣にプラスして、さらに、”今さら人には聞けないオトナの常識とマナー”が5編収録されています。
大人になると、なかなか人には聞けないことってありますよね。
こちらの本で勉強しましょう♪
そもそも”気がきく”ってどういうこと?
相手の趣味嗜好と、自分のしたことの方向性が一致していること。
一致した時に「気がきくね」と感謝される。
「気がきく人」になれると、どんなメリットがある?
自分も周囲の人も気持ちの良いコミュニケーションをとることができます。
いいこと尽くしです!
「気がきく」と言われる習慣とは?
本書から抜粋して、一部ご紹介します。
・想像力で先読みする
・言葉よりも行動で伝える
・「Give&Take」はしない
想像力で先読みする
先のことを想像する習慣を日常生活に取り入れることで、段取り上手になることができます。
次のような忘れ物の経験がある人も多いのではないでしょうか?
「これを持ってくれば良かった…」
「今あれを持っていれば助かったのに…」
なかには、想像力を生かすことで防げた忘れ物もあったのではないでしょうか?
私は…何度もあります……。
先のことを想像することは一人の時でも実践できるので、普段から習慣化しておくことで、いざという時に周囲の人を手助けすることができますよ♪
言葉よりも行動で伝える
いくら優しい言葉を伝えても、行動力が伴わないと気持ちは伝わりません。
たとえば、職場の同僚に対して「お仕事お疲れ様」と言葉をかけるだけでなく、お茶菓子などの差し入れをします。
私が差し入れをもらった立場でしたら、もう感謝の気持ちでいっぱいになります。
その瞬間に、頭の中にあるうれしさのメーターがグッと急上昇しますね。
もちろん、差し入れを下さった方の好感度も右肩上がりになります。
行動をプラスすることで心からの気持ちが伝わります!
「Give&Take」はしない
人間関係で大切なのは「Contribute」(貢献する)という気持ちです。
つまり、見返りを求めないということです。
人に対して親切にした時に、その気づかいが返ってこなくても、まあいいよね、という精神でいましょうということです。
相手に期待して見返りを求めすぎると、疲れてしまいます。
それに、親切にした相手ではなくて、他の人から気づかいが返ってくることがあるかもしれません。
構えすぎないで、気軽に考えよう!
この本を読んで変わった!
シミュレーション癖がついた
本書を読んで、いくつもの気づきを得ることができました。
・想像する習慣を身につけることの重要性。
・「気がきく人」になるためには、まずは自分のやるべきことをやってから。
そうすると、他の人のことを考える余裕が生まれる。
「気がきく人」に共通していることとして、普段から先のことを想像する習慣があると思うんです。
たとえば、
今日は天気予報で降水確率が高いと言っていたから、傘を持って行こう
今日は残業で遅くなりそうだから、家族に連絡しておこう
これらも先のことを想像して、動いていますよね。
こういうちょっとしたことの積み重ねをどんどん増やしていくことで、「気がきく人」に近づけると思うんです。
本書を読んでから、行動する前に頭の中でシミュレーションする癖が身につきました♪
後回しにしない
タスクが増えれば増えるほど頭の中がそのことでいっぱいになって、他のことまで気を回す余裕がなくなってしまいます。
これでは、「気がきく人」になることはできません。
タスクを増やしすぎない!
増やす前に、タスクを片付ける。
私はもともと後回しにしてしまう癖があるので、だからこそ
「この日に絶対これをするんだ!」と決意して、毎日メモに書くようにしています。
散らばった物はすぐに片付ける、たまった用事は優先順位の高いものから片付ける、などです。
これからもできることから地道に片付けていこう!と思います。
感想
「気がきく人」になるために実践してみよう!と、前向きな気持ちになれる本
本書を読んですぐに、「気がきく人」になれるわけではないかもしれません。
だけど、「気がきく人」になりたい、その心がけや意識をもつことで、「気がきく人」に一歩ずつ近づけるのだと思います。
実践あるのみ!です。
習慣が人をつくる、と信じています。
そう信じて、これからも精進していきます!
余談(私が感動した気配り)
会社員時代に、私が感動した職場の先輩の気配りがあります。
エピソードを2つご紹介します。
印鑑のプレゼント
職場の先輩から結婚祝いに、新しい苗字の印鑑をいただきました。
結婚してまもない頃、私はまだ新しい苗字の印鑑を持っていませんでした。
いわゆる認印ですね。
職場の先輩に「新しい名前の印鑑買った?」と聞かれ「いえ、まだなんです」と返事。
勤務中、外出先から帰ってきた先輩の手には、私の新しい苗字の印鑑がありました…!
印鑑、買ってきたよー
えっ!ありがとうございます。
おいくらしましたか?
いいよいいよ、結婚祝い!
先輩…(じ~ん)
これ、すごく感動した出来事なんです!
いただいた物が、今後、絶対に必要になる印鑑というところがポイントです。
印鑑をお願いしていないのにも関わらず、買ってきて下さって。
他の仕事のついでとは言われていましたが、そのお気持ちがうれしいです。
こちらの先輩は普段から気遣い上手な方で、たくさんの人から慕われていましたね。
高級ディナーのプレゼント
誕生日プレゼントのお礼に、職場の先輩に高級ディナーに連れて行っていただきました。
同じ部署の先輩の誕生日に、同僚とお金を出し合ってプレゼントを贈りました。
そのプレゼントのお礼にと、同僚と私は職場帰りにディナーに連れて行っていただきました。
そのディナーのお店が…行ってみてびっくりしました。
なんと一人あたり数万円もする、高級イタリアンのレストランだったのです!
誕生日プレゼントの金額は微々たるものでしたので、そのお礼に高級イタリアンは…こちらが申し訳ない気持ちになるぐらいでした。
そこで同僚と話し合い、高級ディナーのお礼に再び先輩にプレゼントを贈りました。
お礼のお礼?になってしまいますが、さすがに金額が釣り合わなすぎて申し訳なかったんです。
こんな高級ディナーに招待されたことは過去に一度もなかったので、私の中でずっと忘れられない大事な思い出として心の中に残っています。
というのも、このイタリアンレストランでの食事がものすごくおいしかったからです。
おいしすぎて、またいつか来たい、私も誰かにごちそうしたいな、そう思えた出来事でした。
人の気持ちにいつまでも残るプレゼントって、本当に素敵だなあと思います。