今回は加藤諦三さんの心理学の本をご紹介します。
加藤さんは心理学に関する著書をたくさん出版されていますが、その中でもこの書籍はイチオシ!です。
作者や出版社は?
加藤諦三さんは、著名な社会学者、心理学者、評論家で、早稲田大学の名誉教授でもあります。
テレビやラジオ、YouTubeにも出演されています。
2009年に東京都功労者表彰、2016年に瑞宝中綬章を受章されています。
私の中では、心理学といえば加藤諦三さん!というイメージです。
本屋に行くと、加藤さんの本はたくさん置かれています。
きっと、読んだことのある方は多いですよね。
こんな人におすすめ!
人間関係に疲れている
どんな人と友人として付き合うべきかわからない
現状を打破して前向きに生きたい
これらの悩みを抱えている方へ。
きっと解決の糸口が見つかります!
読んだきっかけ
自己肯定感が低くて、生きていくのってしんどいなあ…
でもこのままじゃ嫌だな、前向きに生きたいな、この現状を打破したいな…
と思っていた時に本書を見つけました!
過去の苦い経験を忘れて前向きに生きたい!
そんな悩みを解決してくれる救世主のような本だと思いました。
本の内容は?この本を読んでわかること
生きるのが楽になる、そして、明るく前向きに生きる方法を教えてくれる本です。
特に印象深かった箇所をご紹介します。
”安らかな関係”になれれば、朗らかに生きられる
”安らかな関係”とは…?
自分の弱点が相手にさらけ出されても、相手に対して恥ずかしいと感じない関係
人は、安らかな関係においてこそ、心理的に成長することができる。
また、潜在的能力を発揮することができるそうです。
確かに、緊張状態にあると自分の能力を発揮できないよね
自分の自信のなさは人々によってつくられてきたにすぎない、そして、幼い頃の自分の心理的挫折の原因を理解できた時に、朗らかな気持ちで生きることができます。
自分に自信を持つことは難しいことじゃないんです。
「愛されるに価する存在」と感じる人、感じない人の違い
自分が「愛されるに価する存在」と感じる、感じない人の違いは、幼い頃に親から受け取ったメッセージによって決まるそうです。
〇「ありのままの自分の姿をさらけ出していい」というメッセージ
→積極的になれる、自分が愛されるに価する存在だと感じる
〇「あなたはそのままではいけない」というメッセージ
→恥ずかしがりやになる、自分は愛されるに価する存在ではないと感じる
この二つのメッセージ、私が親から受け取ったのは、「あなたはそのままではいけない」というメッセージでした。
今でこそ、親には感謝の気持ちを抱いていますが、若い頃は、自分を理解してくれない親に対して苛立ちがありました。
それに、過去は過去。変えることはできません。
過去に縛られたままでは動くことはできません。
素晴らしい人生を送るために、親からの否定的メッセージを拒否して、考え方を変えましょう。
自分はありのままで、ここにいるだけで価値がある人間なんだ、と。
「自分は素晴らしい人生を送るに価する人間である」と心に決めよう!
自分を肯定的な眼で見よう!
自分を馬鹿にする人にひかれてしまう
自分に自信のない人は、人を小馬鹿にするような人と付き合うことで、自分の価値を高めようとする
自信のない人にとって、自己断罪が自分に価値を賦与する最後の手段であるため、あえて不快にさせる人と付き合おうとしてしまうそうです。
不愉快であるのに、その人と接していると自分の価値を高められるような感覚に陥ってしまいます。
うつ病を患った人は自責の傾向があり、普通の人よりもマゾヒスティックな夢をよく見るそうです。
付き合うべき人を間違えてしまうと、いつまでも自分に自信が持てないままになってしまいます。
この本を読んで変わった!
人間関係の断捨離
以前から、親しくしているのにも関わらず、一緒にいるとなぜかもやもやした気持ちになる友人がいました。
その理由がわからなかったのですが、本書の次の文章を読んではっとしました。
自分を歪めた人間、自分を利用した人間、自分を拒絶した人間、自分を捨てた人間、それらの人間を、今度はこちらが捨てる番なのである。
「やさしさ」と「冷たさ」の心理
加藤 諦三
この文章を読んで、もやもやした気持ちになる理由がわかりました。
以前、友人に、自分を拒絶された経験があります。
現在は親しくしていても、「また拒絶されるんじゃないか」という不安が今でも払拭できず、友人を心から信頼することができないのです。
友人を信頼できない、それが「もやもやの正体」であったことに気づきました。
今までに自分を拒絶したことがあり、今後も拒絶しないと言い切れない…
そんなもやもやした関係を継続する必要があるでしょうか?
人生は有限、時間がもったいない!
自分を大事にしてくれる人と付き合おう。
自分を許そう
身近な人が、自分がしたくでもできないことをしている時、
私はできないのに…この人はしているんだ。いいなあ…
と、羨望や嫉妬に似た気持ちになることはありませんか?
私はあります。
それと同時に、身近な人が何をしようがその人の勝手なのに、こんなことを考えてしまう自分に対して
なんて自分勝手な考えなんだろう
と、ちょっぴり自己嫌悪になったりもします。
この他人を羨む気持ちって、結局のところ、自分ができないから、なんですよね。
ということは、自分も同じことをやればいいんです。
自分の殻を破って、恥ずかしがらずに勇気を出して、幸せになる努力をすればいい。
そうすると、他人を羨んでる暇なんてないはずなんです。
感想
本書を読んで、新たな気づきを得ることができました。
・自分を大切にできていなかった
・自分を肯定的な眼で見ることができていなかった
一度きりの人生、悩んでいるだけで終わったらもったいないですよね。
加藤さんが前向きに生きるためのヒントを教えて下さったのですから、活用しない手はないです。
私にとっては、友人へのもやもやした気持ちの原因がわかったのが大きな収穫でした。
何より、やりたいことをやる!
自分は素晴らしい人生を送る価値のある人間なんだ!
そう心に決めることができたのがうれしいです♪