レビュー これこそが少女まんが! あゆみゆい おすすめ3選『ようこそ!微笑寮へ』他

今回は、少女まんが雑誌『なかよし』や『るんるん』で1990年代に大活躍されていたあゆみゆい先生の作品をご紹介します。

チカチカ

まずはあゆみゆい先生の経歴をみていきましょう!

あゆみゆい先生とは?

・1987年 『なかよしデラックス』にてデビュー
・その後、多数の読み切りや短期連載を重ねる
・1994年 『ようこそ!微笑寮へ』(原作:遠藤察男)連載開始。2年間の長期連載になる。全5巻。
・1995年 『ようこそ!微笑寮へ』のドラマCDが発売
・1996年 『デリシャス!』(原作:小林深雪)連載開始。3年間の長期連載になる。全7巻。
・2003年 テレビアニメ『明日のナージャ』(原作:東堂いづみ)のコミカライズを担当。全2巻。

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デリシャス!』はレシピ本やカレンダーが発売されたり、作中のメニューがファミレスの『ガスト』で食べられたりと、豪華な企画が目白押しでした♪

最近は児童書の挿絵などのお仕事をされています。

目次

おすすめ① ようこそ!微笑寮へ

・『なかよし』1994年3月号~1996年2月号まで連載
・全5巻(2015年に、なかよし60周年記念版として復刻されました)
・原作は脚本家の遠藤察男先生

全寮制の中学校、主人公と相手役は同じ名前でサッカー部の部員とマネージャー、学校は男女交際禁止の校則あり、友情もあり…のときめくキーワード満載のお話です。

きゅんがたくさん詰まっています。

主人公の麻琴(まこと)と相手役の誠(まこと)が軸になってストーリーが展開していきます。

お互いに思いは伝えあっているものの、特に告白シーンがあるわけではなく、気がつけば自然と付き合っていた二人。

そんな二人が自然とお互いに惹かれていく描写が素敵です。

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当時の『なかよし』の連載作品は全2~3巻で終わるものが多かったので、全5巻まで続いたのはかなりの長期連載といえるでしょう。
ドラマCDの発売の他、必ず全員サービスのラインナップに入っていましたし、メイン付録になることもありましたので当時の人気ぶりがうかがえます。

おすすめ② デリシャス!

・『なかよし』1996年4月号~1999年3月号まで連載
・全7巻。レシピ本『デリシャス! スイート・クッキング』も発売。
・原作は小説家の小林深雪先生

夢はアイドル!料理のできない主人公・りんごが、お料理番組のキャスターになっちゃった!
りんごは料理の得意な幼なじみの一臣に救いを求めるけど…?
憧れのアイドル・真人(まひと)くん、一臣との三角関係も見逃せない!

苦手な料理に一生懸命取り組むりんごちゃんがとってもかわいくて、読んでいて応援したくなります。
恋のライバル、朱菜(あやな)ちゃんも良いキャラしています。

あゆみ先生の連載作品では、巻数が一番多いですね。
華やかなイラストのグッズや付録がたくさん作られました♪

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レシピ本で紹介されているスイーツが本当においしそうで、あゆみ先生の美しいイラストと相まって、とても素敵な一冊になっています。

おすすめ③ チム・チム・チェリー!

・『るんるん』1992年夏休み号~1998年1月号まで不定期連載
・全3巻

物語の舞台はロンドン。
乳母(ナニー)のチェリーがマクレガー家にやってきた!
マクレガー家の子ども達はなかなか手ごわくて…?

女の子の夢がいっぱいつまったファンタジーです。
ふわふわ、きらきらした世界観、そして、舞台のイギリスならではのエピソードもあります。

チェリーもマクレガー家の子ども達も、登場人物みんながかわいすぎます…!

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単行本としては3冊の刊行ですが、あゆみ先生の作品の中で連載期間が一番長いんです♪

『るんるん』とは?

『なかよし』の姉妹雑誌で、『なかよし』より少し低年齢向け。隔月発行。
執筆されていたのは、武内直子先生、あゆみゆい先生、高瀬綾先生、小坂理絵先生、有沢遼先生、片岡みちる先生など。
『なかよし』とはまた違ったテイストのまんがが多くて、毎回楽しみに読んでいました。
1998年1月号をもって、惜しくも休刊となりました。

あゆみゆい先生の魅力

・繊細かつ美しいイラスト
・画面が華やか
・キャラクターの表情が魅力的で、かわいい
・優しい世界観
・高い構成力と演出力

繊細かつ美しいイラスト

子どもの頃に、あゆみゆい先生のカラー原画を拝見したことがあります。

当時、『なかよしフェスティバル』という『なかよし』読者向けのイベントが開催されていて、そのイベント内の原画展でのことでした。

ようこそ!微笑寮へ』のカラー扉の原画が展示されていたのですが…

あまりの美しさに息をのみました。

髪の毛の線が細かい!
色使いが美しい!
全ての線や色が完璧に計算されている?と思うぐらいにイラストとして完成されている

チカチカ

カラー原画のあまりの完成度の高さに、ぼーっと見とれました。

原画は感動します…!
また機会があれば何度でも見に行きたいですね。

キャラクターの表情が魅力的で、かわいい

マンガの登場人物の表情がころころ変わるのが魅力的で、とてもかわいいんです。

あゆみ先生のデフォルメされた頭身の低いイラストもかわいいんです。
当時の『なかよし』の付録やグッズはお宝の山です。

高い構成力と演出力

あゆみ先生の作品は原作つきのものが多いのですが、原作のある話をマンガで面白く魅せるって、ものすごく難しいことなのでは…と思います。

相当高い構成力と演出力が必要なのでは…?

原作のある話を面白く魅せる=マンガを描く能力が高い

と考えています。

なぜなら、、、

チカチカ

あゆみ先生のオリジナルのマンガも、とっても素敵なんです!

この記事でご紹介しました『チム・チム・チェリー!』、他にも『太陽にスマッシュ!』『卒業〜泣かないで〜』など、名作揃いです。

あゆみゆい先生の作品には少女まんがのきゅんとかわいさが詰まっています。
ぜひ一度お手にとってみてはいかがでしょうか。

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