レビュー 内海 聡『心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか?』すべての人間が語る言葉は嘘である

内海聡さんの『心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか?』を紹介します。

心理学から医療や占いまで、多数のジャンルについて書かれています。

目次

作者や出版社は?

作者:内海 聡
出版社:ユサブル
発売日:2020年11月19日

内海聡さんの待望の心理学の本です。

とても分厚い本で、内海さんの気合いを感じます。

こんな人におすすめ!

こんな人におすすめします

思考力を高めたい
人間の本質について興味がある
読み応えのある本を探している
内海聡さんの文章が好き

チカチカ

内海聡さんの本が好きな方には特に読んでいただきたい一冊です!

読んだきっかけ

内海さんが渾身の力で書き上げた心理学の本に興味があったので、思い切って買いました!

もともと作者の内海さんの印象を「面白い人だなあ」と好意的に見ていたのもあって、内海さんの著書はチェックしていました。

その内海さんが渾身の力で書き上げたという心理学の本、レビューを見ると絶賛されていてすごく面白そうでした。

こんなに分厚い本を試し読みをすることもなく買うことはあまりありませんが、この本はどうしても読みたかったんです。

本の内容は?おすすめポイントを紹介!

この本を読んでわかること

・人間とは本質的にどのような思考をするのか
・環境が人格形成に与える影響
・人間の体に本当に必要なものは何なのか

本書の内容は一言では言い表せないほど多岐にわたります。

特に気になったところや印象に残った箇所を書き出してみます。

人間を判断する基準は「行動」だけ

それが「事実観察の絶対法則」である。これは違ういい方をすると「すべての人間が語る言葉は嘘である」という法則である。きわめて簡単な法則であり、もっとも絶対性が高い法則でありながら、人類がもっとも理解できていない法則であり、日常的にだまされ続けている理由でもある。

心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか? 内海 聡

内海さんによると、「すべての人間が語る言葉は嘘である」という法則があるとのことです。

ちょっと極端かなと思いますが、人間性を判断するには「言葉よりも行動」と思っているので「わかるかも…」と同意できる部分もあります。

チカチカ

優しい言葉をかけられるとうれしいけれど、その人の本質を判断するためには行動をみようね!ということですね。

人は拒絶したいものを転写する

それはいいのだが、人間というのはここで不思議な行動パターンを示す。人間は親であっても祖父母であっても、転写するときに、より悪いもの、自分が拒絶したいものを転写するという絶対法則である。

心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか? 内海 聡

これ、結構そうかもと最近思っています。

具体例を挙げますと、

自分の父親が浮気する人だった場合に「自分は浮気しない人とつき合う、結婚する」と考えるが、結局は父親と似たような人を選んでしまう。
たとえ浮気しない人を選んだとしても、違うことで自分を傷つける人を選んでしまっている。

「父親と正反対の人を選ぶ」と考えている時点で、意識がそっちに引っ張られているのが原因かなあと考えています。

だけど内海さんはこのようなことも書かれています。
トラウマを次の方法で乗り越えることもできる、と。

トラウマを乗り越える方法
①過去のトラウマを清算し自分の軸を作り直す
②目標設定を大きくして将来を見据え、行動していく

チカチカ

トラウマがあってもあきらめたくないですよね。

人間には必要なものを直接あたえてはいけない

本書によれば、愛をあたえ過ぎると人は狂ってしまうので、愛も癒しも直接的ではなく間接的でないと人間はダメになってしまうとのことです。

チカチカ

供給過剰な愛情は相手への依存度を高くしてしまうのでは?
と思いました。

サプリにも同じことが言えます。
特定の栄養素をサプリで摂取し続けると、酵素のバランスを壊して逆に体調不良になります
必要な栄養素はサプリ(=直接的)ではなく食べ物(=間接的)から摂取しようという話です。

個人的には、優秀なサプリはあるけれども、あくまで栄養不足の時に一時的に摂取するものであって、長期間継続して摂取するのは良くないのかなあと思っています。

チカチカ

栄養は食べ物から摂取しよう!

占いと自分が違っている時、自分が間違っていて占いのほうが正しい

それは「占いと自分がずれたとき、それは自分が間違っていて占いのほうが正しい」ということである。

心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか? 内海 聡
チカチカ

これは、本書を読んでいて一番びっくりした話です。

今まで占いと自分の性格が合わない時には「この占い当たらないなー」と思っていたのに、まさか間違っていたのは自分だったなんて…!

本当の自分の性格を表に出せていない、ということだと解釈しました。

この思考はなかったので非常に興味深く読みました。

人の性格は、生まれ月の季節などの周波数に影響を受けているそうです。
目には見えないものでも私たちの体に影響を及ぼしているものはたくさんあるので、「そうなのかも…」とぼんやり思います。

この本を読んで得られた気づき

占いの見方が変わった

占いが当たっていない時に「自分が思っている自分が間違っていて占いが正しい」という考えがあることを知りました。

その結果、今までは雑誌の占いのページを見て「自分の性格と違うけどなあ」と思っていたのが「実はこんな一面もあるのかも…?」と考えるようになりました。

本当の自分のことって、自分でもよくわかっていないのかもしれないですね。

病気の原因は性格にあるかもしれない

東洋医学では臓器と感情はつながっているとされている。

これも、本書を読んで得られた新たな気づきです。

病気の原因は「遺伝」「生まれつき」「食生活」「ストレス」…このように考えてきました。
「感情」「性格」だとは考えたことがなかったそうです。

よく考えてみれば、「ストレス」が病気の原因になるということは「感情」は大いに関係していますね。
何がストレス源になるのかは人によって違います。
その「感情」を引き起こすのはその人のもっている「性格」では?

結果、次のように考えました。

病気を治すためには自分自身について見直す必要がある

性悪説のすすめ

恋愛、男尊女卑、宗教、ビジネス・・・全て支配欲が前提で成立している
これが人間の本質であり絶対法則であり、日本人は性善説論者が多いので詐欺に引っかかりやすい。

私はもともと性悪説で物事を考えるタイプで、内海さんの本を読んで「これからも性悪説で生きていこう」とより気持ちを強くしました。

性悪説のイメージは「疑い深い」「ひねくれている」など、ネガティブなものかもしれません。

だけど「これは本当のことかな?実は違うかも…」と両面から考えるのって、思考を深めることではないでしょうか。
思考力が身につきますし、詐欺などの被害にあって騙されることもそうそうないと思います。

チカチカ

性悪説って、むしろポジティブに生きるための考えだと思うのです

感想

本を読む時に目次をチェックして気になったところに付箋を貼ったり蛍光マーカーでラインをひいていますが、本書は読みたいところばかりで付箋だらけになりました。
読み終えるのにかなりの時間を費やしました。

この記事で書きましたように、衝撃的な文章が多かったですね。
すべての人間の言葉は嘘である、占いが正しくて自分が間違っている…。

それ以外にも、

コレステロールに善玉も悪玉もない

心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか? 内海 聡

とあります。

善玉コレステロールが善で悪玉コレステロールが悪というわけではない、という話です。
この一文だけを見ても「なんでなんで?」「結局コレステロールって何なの?」と続きを読みたくなりませんか?

衝撃的な文章だからこそ面白くて、じっくりと読みたくて本書を手に取りました。

チカチカ

内海さんはどんな思考でその考えに至ったんだろう?
本書を読むと著者の方の考えがよくわかります。

この記事では特に印象的だったものを挙げてみました。
まだまだ書ききれないぐらい盛り沢山の内容となっています。

幅広いジャンルで書かれているので、どなたが読まれても気になる箇所がたくさんあるのでは…!と思います。

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