レビュー 齋藤 孝『頭のよさは国語力で決まる』国語力を鍛えてコミュ力をアップさせる!

教育学者として多数の著書を出版されている齋藤孝さんの本です。

本書では国語力の重要性や鍛え方について書かれています。

目次

作者や出版社は?

作者:齋藤 孝
出版社:大和書房(だいわ文庫)
発売日:2021年12月11日

チカチカ

齋藤孝さんのこの本を読んで国語力をアップさせましょう♪

こんな人におすすめ!

こんな人におすすめします

国語力を高めたい
周囲の人と円滑なコミュニケーションをとりたい
思考力を磨いて人間性を高めたい

チカチカ

国語力を高めることで人生は豊かになります!

読んだきっかけ

・本屋で表紙買い。本書のタイトルに惹かれて買いました!

日常生活を送っていて国語力の重要性を認識することが増えてきました
例えば何らかの教科を勉強する時には、まずは問題文を理解する国語力が必要です。

国語力は文章の読解だけでなく、コミュニケーションを円滑にするのにも役立ちます。

チカチカ

自分の国語力を鍛えたくて購入しました!

この本を読んでわかること

本書を読んでわかること
・書き上手は話し上手
・コメント力の鍛え方
・古文の楽しみ方

順番に書いていきますね。

書き上手は話し上手

読書によって増やした語彙で文章を書くこと続ける
話の構成力や説得力が鍛えられる

語彙が多ければ多いほど、言葉の選択肢が増え話に奥行きや深みが出ます。
その結果話し上手になれるということです。

語彙=話す力の土台になるもの、と私は考えています。
どんどん語彙を増やしていきたいですね。

チカチカ

読書はいいこと尽くしですね♪

コメント力の鍛え方

・様々なものを見聞きした時の感想を文章で表現することで、コメント力が鍛えられる

例えばおいしい食べ物を食べた時に「おいしい」だけじゃなくて別の言葉で言い換えてみよう、ということですね。

普段「おいしい」しか言ってないので…耳が痛いです。
芸能人の食レポが参考になりそうですね。

古文の楽しみ方

・現代語に訳されたものを読んでから、その後に古文を読む

齋藤さんは「平家物語」を小学生に教える時、現代語に訳されたものを先に見せてからその後に古文を読んで復唱させているそうです。

いきなり古文で書かれた物語を読んでも理解が難しくて、頭が混乱してしまいそうです。
先に現代文で理解すると頭の中でイメージができるので、古文を読んだ時に「ここはこういう意味かな?」と推測することができます。

この方法なら楽しく古文の勉強ができると思いました。

この本から得られた気づき

国語の勉強は一生涯を通して学ぶもの

・国語を学ぶこと=人間性の土台を築くこと
・国語を学校で学び終えた後も、国語力を鍛えて人間性を養うべき

齋藤さんは、たいていの人は国語の勉強は高校で終えてしまうけれどそうではなく、その後も国語力を鍛え直して人間性を養う必要があるのではないかとおっしゃっています。

私も以前は生きていくのに困らない程度の日本語が理解できれば国語の勉強は終わりなのかな、程度の認識でした。

国語の重要性に気づいて本書を手に取りましたが、本書を読んでその気づき以上に国語は深い科目だったと理解できました。

人間性を鍛えるということは、国語は生涯を通して学ぶものだと解釈しました。

エンタメ精神を持つ

話しやすい人とは「利口で、ややゆるめ」である

人と会話をしていると気まずい沈黙がうまれることがあります。

その原因について考えていると、ふと思い当たることがありました。

…私自身が会話を楽しもうとしていなかったかも?
話しかけてもらった時には、話しかけてくれてありがとう精神で会話をするべきなのでは?

齋藤さんは、話しやすい人とは「利口で、ややゆるめ」であると本書で書かれています。
国語力と、さらにゆるめの雰囲気を出すことが大切なんですね。

この両方に当てはまる人は、人を楽しませようとするエンタメ精神が強いのでは?と考えました。
これからはエンタメ精神を持って会話を楽しみたいですね。

話は変わるけど…と言われた時の不快感の正体

会話をしていて「話は変わるんだけど…」と言われた時の不快感の正体は?

会話の最中に「話は変わるんだけど…」と言われた時に、ほんの少しだけもやもやする不快感がありました。

チカチカ

この不快感の正体は何だろう?

自分で上手く言語化できずにいたら、齋藤さんが本書でその答えを書かれていました。

不快感があるのは、それまでの会話を一方的に断ち切るから。

確かに「話は変わるんだけど…」と言われた瞬間に、その直前までしていた話ができなくなります。
「まだこの話を続けたいんだけどな」と思っている時に言われると、もやもやした不快感が残ってしまいます。

ちょっとしたことですが、言葉遣いには細心の注意を払いたいと思いました。

感想

レビュー記事を書いていると「でも」「しかし」と逆説の接続詞を使いがちです。
日常会話でも使っています。

さて、齋藤さんは次のようにおっしゃっています。

会話に逆説の接続詞は要らない、これが私の考えです。

頭のよさは国語力で決まる 齋藤孝

この一文を読んでまず「齋藤さんかっこいい…!」と思いました。
こう言い切るのは実践されているからでしょうし。

会話をしている時に使う逆説の接続詞には、それまでの相手の主張や意見を打ち消す効果があると思います。
だからこそ、あまり使いたくない言葉ではありました。

これを実践するのは難易度が高いので(少なくとも私にはとても難しい)、こう言い切ることができる齋藤さんがかっこいいと思いました。

この記事に書いたこと以外にも、本書にはたくさんの学びがあります。
ぜひお手に取ってみて下さい。

チカチカ

多数の文学作品も紹介されています。
気になったものを読んでみるのも良いですね♪




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